以下のようにメリットとデメリットがあります。
■ プラセンタ注射はヒトプラセンタ
プラセンタには動物性と植物性がありますが、ヒトの胎盤から抽出される「ヒトプラセンタ」も使われています。
ただし、植物性プラセンタや動物性プラセンタは化粧品やサプリメントなどに使われ、独自で購入することができますが、ヒトプラセンタは医療目的としての使用に限られ、薬事法によりヒトプラセンタが使用されるのは注射のみとされています。ヒトプラセンタを原料として作られている注射剤には「ラエンネック」と「メルスモン」のふたつがあります。ラエンネックは肝機能障害の治療に、メルスモンは更年期障害や乳汁分泌不全の治療に使用され、保険が適用されます。これらの使用目的以外であったり、美容や健康促進目的としたヒトプラセンタの注射の保険は適用されません。美容目的ではラエンネックが多く使用されています。注射剤を利用してヒトプラセンタを注射するとなると、ウイルスや細菌の感染の心配が出てきますが、ラエンネックもメルスモンも厚生労働省が指定している以上の加熱処理をしているため安全だと思います。
これらの、効能は医学の面でも応用され、日本でも、プラセンタの有効成分を抽出した注射薬が昭和30年頃より開発され、治療薬として使用されてきました。動物実験やその他から、細胞呼吸促進作用があり、細網内皮系を賦活し、創傷治癒を促進し、抗疲労作用があり、肝機能障害を改善する薬として、厚生大臣認可のもと医療現場で使われ現在も需要が継続しています。
■ プラセンタ療法で使用する薬はこういった医薬品としてのプラセンタです。
■ 現在でも更年期障害や、肝障害の薬として、保険適応となっています。
期障害の諸症状を改善し、肝機能障害の改善に優れた効果を発揮しますが、医薬品としての古 い歴史の中で、副作用が全くないことで知られています。ところが、副作用が少ない反面、効果が緩やかで治療結果を急ぐ医者達が敬遠し、一時的に忘れ去られた時期もありましたが、いろいろな疾患にゆっくりではありますが、確実な効果を現すため最近再び注目をあびています。
■ 副効果があるため、プラセンタ治療を希望する患者さんが増えています。
病院でも更年期障害や肝障害の患者さんにプラセンタを使っていましたが、このような疾患に投与し続けているうちに、その他の効果…疲れがとれる、よく眠れるようになる、顔色が良くなる、肌がしっとりする、シミがとれる、風邪にかかりにくくなる、月経不順や月経困難症が治る、アトピー性皮膚炎やリウマチが治る等の効果が認められる、つまり多くの副効果があるため、プラセンタ治療を希望する患者さんが増えています。
■ 数回の注射を繰り返すうちに確実に効果が現れてきます。
古くから使われている薬で、効果はマイルドですが、数回の注射を繰り返すうちに確実に効果が現れてきます。
特に疲れがとれる、よく眠れるようになる、肌がしっとりする、体調が良くなる等の効果は、2~3回の注射で効果が現れている人が殆んどです。